23 May 2017

Interview:東京を中心に活動をしている集団『CONDOMINIMUM』にインタビュー!




『CONDOMINIMUM』は東京を中心に活動をしているアーティストが音楽を発信していく為のより良い環境を創る事を目的とした集団です。今回は『CONDOMINIMUM』の代表、渡邉弘太(Cemetery/CONDOMINIMUM)くんにインタビューしてきました。





ーーまずはじめに『CONDOMINIMUM』が始まった経緯について教えて下さい。

僕はもともとバンドをやっていたんですが、自分たちに合うレーベルやイベントが東京にはないなと思い、自分のプラットホーム的な居場所を自分たちで作ってしまうのが簡単かなと思い始めました。僕はずっと海外の音楽に強く影響されてきたんですけど、だからといって海外に行って音楽活動をしたいかっていわれると違うくて、やっぱり暮らしてきた、仲間と遊んできた東京という都市で何かをやるという形にしたかった、というのが経緯です。


ーー名前の由来について教えてください。

CONDOMINIMUMは英語で集合集宅って意味なんですけど、それを最初のメンバーでやるときに決めました。でも特に深い意味はないですね。


ーー「集団」とありましたが、『CONDOMINIMUM』のメンバーは何人いるんでしょうか?またどういった人たちがメンバーですか?

運営しているのは3、4人です。Ykiki Beatにいるベースのかちくん、Batman Winksっていう僕がやっているバンドのボーカルのなおやが主に中心のメンバーで、デザインとアイデアは僕が出しています。アイデアを映像化したり、何かをするときには、メンバーで集まり行動するという感じです。


ーーショップでカセットテープを売ったりしているので、『CONDOMINIMUM』はレーベルなのかなと勝手に思っていたんですが、レーベルではないんですか?

レーベルではないです。アーティストが音楽を発信している集団です。


ーーどこで『CONDOMINIMUM』で売っているカセットテープを買えますか?

『CONDOMINIMUM』のSTORESで買えます。店舗にたくさん置きたいという願望はなくて、アーティスト個人でやっている限定版をたまに出す程度のリリースをしたいので、ネットのショップだけで限定で売っていきたいです。


ーー他にも様々なフォーマットがある中でカセットテープというフォーマットを選んだ理由というのはありますか?もしくはカセットテープが好きな理由というのはありますか?

カセットテープを選んだ理由は、物質感、フィジカルという形で持ちたいという欲求があるので選んだんですけど、カセットテープが今一番やりたいことではないです。もうカセットテープも飽きたなという感じがあるので、これから先、限定してカセットテープのみのリリースをしていくというふうには考えていないです。カセットテープ限定のレーベルにしたいとは思っていなくて、その都度一番格好良いと思ったことをやっていきたいです。


ーーフォーマットには別にこだわっていない。なんでもいいってことですよね?

そう、別に8センチのCDでも、USBだけでも、それが一番良いと思ったらそれで良いです。


ーー東京のカセットテープシーンというのをどう思いますか?

そうですね。例えば、DYGLがカセットを出したりしているけれど、バンドもののカセットって少なくて、テクノ、アンビエント、アンダーグラウンドの音楽のカセットテープが多いと思います。彼らは限定生産をして、少数のロットでやってるんで、彼らが少ない数のカセットテープを出す意味はこれから先もやっぱりあると思います。


ーー好きなカセットレーベルはありますか?

Janushovedっていうデンマークのレーベルが好きです。でもLPとかも取り扱っているので、カセットテープのレーベルではないです。けれど好きなレーベルはカセットも出しているような気がしますね。あとはSincerely Yoursというレーベルが好きです。カセットテープのレーベルだから好きというふうに、極端に制限して音楽を聴くということはしないです。

http://www.janushoved.com/
http://www.sincerelyyours.se/


ーー三島由紀夫のミックステープを弘太くんが売っているのを見たんですが、三島由紀夫好きなんですか?あのカセットテープを縄でくくっているの、すごく格好良いし、見たらすぐに三島由紀夫をイメージできるし、良いアイデアだなと思いました。

ありがとうございます(笑)。三島由紀夫のカセットテープは即興のユニットなんですけど、その作品を作るときに、一番音楽的に大事にしていたのはインダストリアル感を出すということと、どれだけ早いスピードでリリースできるかということです。そして、自分たちが今考えている意識をどれだけ作品や、物に残せるかということを考えたときに、三島由紀夫についての作品を作るということが、そのときにしっくりときたというか、一番形に残したいなと思ったので作りました。

緊縛用の紐でカセットテープを包んでいるんですが、そのアイデアと、思いついてから制作するまでのスピード性がうまく作品のフォーマットにはまったのではないかと思っています。三島由紀夫の小説が好きっていうよりも、三島由紀夫本人が好きです。あそこまで極端な人にはなれないんですが、あの時代にあった美学をあの人だけが貫いたという、彼の負け犬っぽさを含め、すごく彼が好きです。あれが正しいとは思いませんが、あの時代に三島由紀夫がいて、彼が闘争で負けて死んでいったっていう形が、綺麗だな、美学だなと思いました。




ーー東京の音楽シーン、またはインディーシーンの一部になっているという認識はありますか?

僕はインディーシーン嫌いなんでなんとも言えないんですけれど、イベントのたびに少しづつ来てくれる人も増えていて、そのお客さんも、しっかりと音楽を聞いている人が来てくれているので、すごく嬉しいです。そうですね。一部になってると思います。


ーーカセットテープの質問ばかりで申し訳ありませんが、これからのカセットテープの未来はどうなっていくと思いますか?

日本だと、カセットテープという媒体が一番もてはやされたのって去年くらいだと思うんです。でも感じるのは、その流行も一過性のものだと思うので、カセットテープを色んなアーティストが作ろうっていうのも徐々になくなっていくとは思います。カセットテープというフォーマットをやるのは今はもう新しいとは思わないんで、そういうことを率先してやっていた人たちは、もうカセットテープを作っていないという実感もあるので、10年後カセットテープがどうなるかっていうのは、少ない人数しか使わないようになるのではないかと思います。また同じことになると思います。また流行って、廃れて、の繰り返しで。でも結局、カセットテープを買ってもデータが全ての人も多いです。その繰り返しで絶対数が減っていくと思います。


ーー『CONDOMINIMUM』以外に自分で他にやっているプロジェクト等ありますか?

Cemetaryというアンビエント寄りのテイストの音楽をソロでやっています。Batman Winksというバンドもやっていて、それはインディーポップみたいな音楽です。メインでやっているのはその2つです。ソロのCemeteryは、今年の6月にカセットテープ形式でEPをリリースしました。







ーー今まで『CONDOMINIMUM』をやっていて、良かったと思った瞬間、また嬉しかった出来事等ありますか?

DYGLというバンドに『CONDOMINIMUM』のイベントに出演してもらっているんですが、彼らの音楽はわかりやすい音楽だと思います。けれど彼ら以外の、『CONDOMINIMUM』でやっている音楽っていうのは、わかりづらい音楽が多くて、言い方が雑になりますが、暗かったりだとか、アバンギャルド過ぎたりする音楽が多いです。そういう音楽を若い子とかが聞いて買ってくれたりするのは、次の世代に少なくとも、少ない人数でも繋げられているのかなと思いますね。若い子があまり聞かないようなジャンルを聴き始めるきっかけになったりする瞬間を見たりするのは一番嬉しいですね。


ーーこれから『CONDOMINIMUM』としてどういうふうに展開していく等のビジョンはありますか?

年内に5作品リリースを考えています。8月に大きいイベントをやります。イベントに出演したアーティストのコンピレーションアルバムをまた作ります。あと色々、映像作品等も作っていて、あまり言いすぎたらあれなんですが、良いバランスで提供できたらと思っています。


ーーベタな締めくくり方ですが、Sister Magazineの読者の方に一言あればどうぞ(笑)。

Sister Magazineはたまに拝見します。紹介しているカルチャーも、変にガーリーなものに傾倒していなくて良いと思います。可愛いくてオシャレな女の子はもう日本にもいっぱいいるんで、もっと尖って危ない雰囲気の女の子も僕は必要だと思います。というか僕が個人的に見たいです。それこそ、最近だとHindsとかロシアのKedr Livanskiyとか。 Sister Magazineがそうしたように、自分が好きなもの、愛してやまないものから受け取った何かで、また新しい価値観を創り上げてほしいです。



CONDOMINIMUM presents PLATFØRM#2
2016/08/07 SUNDAY AT Shimokitazawa THREE
adv. 2000JPY / door 2500JPY


[Performance]
DYGL
Cairo
Batman Winks
Yüksen Buyers House
Ultrafog
Suburban
Musïk
gloomy
DEVIATIØN
Cemetery

*チケットご予約の方は下記のメールアドレスから受け付けております。condominimumjp@gmail.comまで、件名に「8/7PLATFØRM#2予約」、本文にお名前、電話番号、チケット枚数を記載してメールをお送りください。そちらで前売り予約完了とさせていただきます。







Store http://condominimum.stores.jp/
Tumblr http://condo-minimum.tumblr.com/
Soundcloud http://soundcloud.com/condominimum-1
Twitter http://twitter.com/condo_minimum
Contact condominimumjp@gmail.com


※この文章は2016年7月にSister Magazineに掲載されたものです。